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ベルサール六本木コンファレンスセンター1.9GHz 帯域を使用するワイヤレスシステム、Microflex™ Wireless を導入

ベルサール六本木コンファレンスセンター1.9GHz 帯域を使用するワイヤレスシステム、Microflex™ Wireless を導入

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取材日:2017 年9 月19 日

2016年8月に、東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」直結という好立地にオープンした貸し会議室「ベルサール六本木コンファレンスセンター」。最新のAVシステムが導入されたこの会議室のワイヤレスマイクにShureの Microflex Wireless マイクロホンシステム(以下、Mircoflex Wireless)が採用された。その採用の経緯と1年ほど運用してみて、どんな印象をお持ちになったのか、この会議室の管理運営を行なう施設運営事業部 河西俊治氏にうかがった。

ベルサール六本木コンファレンスセンターは、A ~ Hまで全9室、それぞれがパーテーションで区切られており、必要とする大きさに合わせて22パターンという豊富な選択肢を持つ貸し会議室だ。河西さんによると「このベルサール六本木コンファレンスセンターは、弊社が運営している貸し会議室の中でも、トップクラスの映像設備と音響設備を有しています。この会議室の施工・機材選定などを行なうサンケンシステム様に私どもがお願いしたのは、5つの会議室に免許の必要がないワイヤレスシステムを4chずつ合計 20chを同時に使えるようにしてほしいということでした。その要求に対応できる製品として紹介していただいのが、ShureのMicroflex Wirelessです。」

Microflex Wirelessは、免許の必要がない1.9GHz 帯(DECT 帯)を使用している。この1.9GHz帯は、コードレス電話やPHSが使用している周波数帯でもある。ベルサール六本木コンファレンスセンターのある住友不動産六本木グランドタワーでもPHSを使用しており、マイクと混信するおそれがある。Microflex Wirelessは、使用可能な周波数をスキャンして、全マイクロホンをコーディネートする機能を持つ。加えて、ファームウェア・バージョン5.1.23より、PHSが使用している周波数帯を自動的に避ける“PHS 検出・除外機能”を搭載、混信トラブルを防いでいる。

また、同バージョンから、電波の出力を抑えて使用ch数を倍にするハイデンシティーモードも搭載。これにより最大 80chものワイヤレスマイクの同時使用を可能にした。「私どもが Microflex Wireless を導入したばかりの時、運用上は問題なかったのですが、システム起動時間を短縮させたいなどの要望がありました。そこでサンケンシステム様に相談するとShureの担当者が一緒にいらっしゃって、その場で調整していただくことができました。さらにアメリカのShure本社の方が来日の際、我々のシステムをご覧になり、“ハイデンシティーモードを使うともっと安定性が増す”とのことで、早い段階から使用させていただきました。」とShureの丁寧なアフターフォローを評価している。

河西さんは続けて、「これまでもShureのワイヤードマイク、SM58などを使ってきましたが、ワイヤレスシステムを使ったことはありませんでした。今回、導入して良かった点があります。ひとつはこれまで使っていたワイヤレスシステムと比較して音が圧倒的に良い点です。お客様からも“この会場は音が良い”というお言葉をいただいております。もうひとつ、運営側として便利な点がリンク機能。貸し会議室では、ハンドマイクやピンマイクの数や構成を各お客様のご希望に合わせて準備します。常設しているものと別のマイクを使う場合でも、使用する部屋の充電ステーションにマイクをセットすれば、“LINK”ボタンひとつでペアリングが終わります。非常に楽ですね。」Microflex Wireless の音質面、機能面ともに優れたパフォーマンスを持っていることがわかる。

ちなみに、この充電ステーション、2 時間でフル充電が可能。マイクの持ち時間は 9 時間になる。通常はマイクを置く台としても使用するので、使用中に電源が切れる心配もない。

さらに Shure のデジタル方式ワイヤレスシステムはすべてAES256という暗号化技 術を採用しており、秘匿性についても心配がない。「貸し会議室なので、様々なお客様がいらっしゃいます。秘匿性を求めているお客様には、これまで有線マイクなどで対応していたのですが、その心配がなくなりました。」と河西さんは語る。 後日、このベルサール六本木コンファレンスセンターのシステムプランニングを担当したサンケンシステムの川口氏からも言葉をいただいた。「AV 設備をプランニングする際、第一に安定性を担保しなければなりません。加えて、ベルサール六本木コンファレンスセンター様から、同じ、フロアで 20ch 使いたいとの要望を受けました。しかし、800MHz(B帯)や赤外線マイクロホンでは、音質や混信、意匠など様々な問題が出てきて悩ましい状態でした。そんな中、Shure のMicroflex Wirelessを知りベルサール六本木コンファレンスセンター様に提案、採用いたしました。1.9GHz帯は PHSの周波数帯とも重なりますが、電波状態をスキャンして自動で切換える機能があります。それが、このシステムで行こうと決めた大きな理由です。実はこのシステム、当初の発売日よりもリリースが遅れたんです。理由を尋ねたところ“実験を重ねてブラッシュアップしているが、まだ不安定な部分が解決していないのでリリースできない”と回答頂き、これは信用に値するメーカーだなと思ったのを覚えています。納入してからも Shure のスタッフが、現場での問題追及と改善に取り組んでくれたおかげで、良い音、良いセキュリティ環境で安定性も高く、お客様からの信用をさらに高めたと感じています。」

ShureのMicroflex Wirelessは、すでに世界中で使用されているShureワイヤレスシステムと同様、高い信頼性と安定性を提供する。加えて、ブラウザベースのソフトウェアにより、全設定のコントロール、ウェブ、企業ネットワークといったシステムのステータスパラメーターを包括的に遠隔モニタリングできる。また、標準ネットワーキングプロトコルによる企業内ネットワークを構築している企業であれば、そのネットワークに追加することも容易だ。

インタビューにお答えいただいた施設運営事業部 渋谷エリア エリアマネージャー河西俊治氏

ベルサール六本木コンファレンスセンターのある住友不動産六本木グランドタワー。東京メトロ南北線直結と好立地。

天井に設えたアクセスポイントトランシーバー。存在感を強調することなく、部屋のデザインに溶け込んでいる。

マシンルームに設置された 5 台の MXWANI4。8ch仕様の MXWANII8 も 1U ラックサイズだ。

ネットワーク充電ステーション MXWNCS4。充電ポートはハンドマイクとピンマイク(ボディパック)、バウンダリー型送信機を自由に組み合わせてセットできる。

ベルサール六本木コンファレンスセンターのシステムプランについて

ベルサール六本木コンファレンスセンターで Microflex Wireless が導入された部屋は5つ。天井にアクセスポイントトランシーバーの4ch仕様MXWAPT4を設置し、各機からマシンルームにあるオーディオ・ネットワーク・インターフェイスMXWANI4(4ch 仕様)へと送られる。この間の接続は Dante を採用。これは、標準的な IP ネットワークやギガビットEthernetを利用して、低遅延(遅延に対してシビアなコンサートでも使用できるほどの高性能)で、非圧縮音声を伝送するオーディオネットワーク規格である。また、充電ステーションも、Ethernetを介してMXWシステムネットワークに接続。コントロールソフトウェアで充電状況など各種ステータスを監視できる。ベルサール六本木コンファレンスセンターでは、いずれも1本のEthenetケーブルで接続されており、極めてシンプルにMicroflex Wirelessのネットワークが構築されている。

Microflex™ Wireless が導入された貸し会議室

使用製品

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シュア・ ジャパン株式会社

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