日本,

最新の機材をそろえた会議室をショールームとして公開。
MXA910一台で部屋全体から収音。
- 株式会社毎日映像音響システム

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取材日:2019年1月17日

1964年(昭和39年)に設立された毎日映像音響システム様は、業務用映像・音響システムの設計・施工、環境音楽の配信などを手がける老舗のシステム・インテグレーターです。最近では、“オフィス環境設計”という新たな部署を立ち上げられ、会議室の内装など、オフィス空間のトータル・コーディネートも行っています。そんな毎日映像音響システム様は先頃、大阪・東京の社屋内にある会議室を全面刷新(名古屋は3月完工予定)。最新の映像・音響設備を体験できる、“会議室兼ショールーム”としてリニューアルされました。その“会議室兼ショールーム”で、遠隔会議システム用マイクとして導入されたのが、シーリング・アレイ・マイクロホン Microflex Advance MXA910です。毎日映像音響システムの総務部部長、形山栄次様に、“会議室兼ショー・ルーム”を開設された狙いと、MXA910を選定された理由、その使用感についてお話を伺いました。

 

1964年、環境音楽の配給会社として設立

 

——— はじめに、毎日映像音響システム様の沿革をおしえていただけますか。

形山 弊社は1964年(昭和39年)、当時日本ではまだ普及していなかった環境音楽の配給を行うために設立された会社です。アメリカにMUZAKという環境音楽のパイオニア的な会社があるのですが、その配給権を得てビジネスを開始しました。百貨店や銀行といった施設では、今でこそBGMが流れているのは当たり前ですが、当時はそういった場所で音楽を流すという概念がほとんどありませんでした。しかし、営業努力の甲斐あって、環境音楽という概念が徐々に普及していき、1970年の大阪万博を機に一気に広まっていきました。

——— 毎日映像音響システム様は現在、業務用映像/音響設備を手がけるシステム・インテグレーターとして知られています。環境音楽の配給を行なっていた毎日映像音響システム様が、システム・インテグレーション業務を始められたきっかけは何だったのでしょうか。

形山 環境音楽を流すためには、当然ですがそれを再生するための設備が無ければならない。ですのでソフトと一緒に、アンプやスピーカーなどの音響機器を納入するようになっていったのはごく自然な流れでした。映像機器を納入するようになったのは、ある事件がきっかけなんです。1970年代の終わりに、大阪で銀行強盗事件が起こったんですが、当時はまだ監視カメラが無い時代でした。その事件を機に、銀行から“監視カメラを取り付けることはできないか”との相談が増え、それで映像機器も納入するようになったのです。監視カメラは弊社にとって大きな商材となり、その後、世の中はオーディオ・ヴィジュアル全盛の時代を迎え、映像と音響、両方の設備を手がけるシステム・インテグレーターとして、テクノロジーの発展とともに今に至ります。

 また平成23年に“オフィス環境設計”という新たな部署を立ち上げ、オフィスを中心とした内装業務も手がけるようになりました。映像/音響設備だけでなく、空間デザインも一緒に行うことで、快適なオフィス空間をトータルでご提案しています。

——— 競合他社と比較した毎日映像音響システム様の強みというと?

形山 映像と音響設備を手がけるシステム・インテグレーターは他にもたくさんありますが、環境音楽の配給まで行なっている会社というのは少なく、加えて、お話ししたとおり、今では空間デザインも手がけています。さらには納入したシステムのアフター・ケアや定期メンテナンスを行うカスタマーサービス部門も独立した部署として持っています。システム・インテグレーション、環境音楽、空間デザイン、カスタマーサービス、この4つをトータルでご提案できることこそ、弊社の強みであると自負しています。

 

ショールームとしても機能する会議室へとリニューアル

 

——— 毎日映像音響システム様では昨年、社内の会議室をショールームとしても使えるようにリニューアルされたそうですね。

形山 弊社は会議室向けソリューションをご提案する側なわけですが、“それならば最新の設備をそろえた会議室を作って、実際にお客様に見ていただこう。”と社長(註:株式会社毎日映像音響システム取締役社長の溝口功氏)から指示がありました。我々に一体どのようなことができるのかを、お客様に体験していただける良いツールになるのではないかということで、大阪本社、東京本社、名古屋支社の3つの会議室のリニューアル計画を同時に進めました(名古屋は2019年3月オープン予定)。これらの会議室は我々が日常的に利用する場でもあり、今後も自分たちが使っていく中で、新たなアイディアや商材をどんどん盛り込んで、“生きた会議室”としてアップデートしていきたいと思っています。

——— 会議室兼ショールームを開設するにあたり、どのようなコンセプトでスタートしたのですか?

形山 お客様に最新鋭のソリューションをご体験いただける空間にしたいというのが一番のコンセプトでしたね。特に大型映像機器などは、広い会場の展示会で見るのと実際に会議室で使われているのを見るのとでは、リアリティーがまったく違いますから。あとは新しい商材を積極的に導入しようというのも最初からあったコンセプトです。具体的には、AIスピーカーやプロジェクションマッピングの機材などです。サウンドマスキングの機材も常設ではありませんが、いつでもデモンストレーションできるようにしてありますし、最近弊社でご提案しているアロマ・デフューザーなども備えています。

——— 大阪、東京、名古屋で同時に会議室のリニューアルを計画されたとのことですが、すべて同じような施設になっているのでしょうか。

形山 いいえ。基本コンセプトは同じですが、バリエーションを持たせています。例えば、大阪の98型ディスプレイに対して、東京には6面のマルチ・ディスプレイを採用しました。内装に関しても、大阪は白を基調とした明るい雰囲気にしましたが、東京はやや渋めの色調で、調光にも工夫を凝らし、落ち着いた印象になっています。大阪と東京の両方にお越しになって、違いを体感されるお客様もいらっしゃいます。

——— 会議室の映像/音響設備となると、やはり遠隔会議のシステムが肝になるのでしょうか。

形山 そうですね。今の時代、会議室にはテレビ会議システムが必須ですから、その最新ソリューションをご体験いただける設備になっています。正面には4K98型ディスプレイと42型サブディスプレイ、天井には最新の埋め込み型マイクロホンとスピーカーが取り付けてあり、弊社オリジナルのアプリによって、すべての操作がタブレット端末から行えるシステムになっています。

 

MXA910は、スマートに設置できるだけでなく、収音能力も抜群

 

——— 今回のリニューアルでは、シーリング・アレイ・マイクロホン Microflex Advance MXA910を導入していただきました。いろいろな選択肢があったと思うのですが、MXA910を選定された理由をお訊かせください。

形山 普通の会議用マイクやバウンダリー・マイクなど、いろいろ検討したんですが、これくらいの広さの部屋にマイクをたくさん並べると見た目が煩わしいですし、配線も煩雑になります。かと言ってワイヤレス・マイクは高価ですしね。その点、天井に埋め込めるシーリング・アレイ・マイクならば、机の上が完全にフリーになりますし、MXA910一台で複数の収音エリアを設定できます。スマートに設置できるという点が導入の一番の決め手になりました。大阪だけでなく、東京と名古屋も同じMXA910を導入しました。

——— 既にあった会議室をリニューアルされたわけですが、取り付けにあたっての障害はありませんでしたか?

形山 まったく問題ありませんでした。MXA910は、プロジェクターなどと比べても軽量なので、システム・インテグレーターの側に立っても難しくない機材と言えます。

——— 肝心の収音能力はいかがですか?

形山 シーリング・アレイということで、最初はどうだろうと少し不安だったのですが、実際に使ってみると凄いの一言です。部屋のどこで話しても明瞭に収音してくれます。ひそひそ話もしっかり収音するので、油断して無駄話などはできないですね(笑)。ここに来られたお客様も、MXA910の収音能力には皆さん驚かれています。昨日いらっしゃったある企業様もその場で導入を決められました。担当の方が“目の前にマイクがあるとどうしても構えてしまう、でもこれだったらマイクを意識することなく話ができる”とおっしゃっていて、そちらの会社の役員会議室でご利用いただくことになりました。

——— 音質面以外で、気に入っている点はありますか?

形山 設定を複数プリセットできるのがいいですね。例えばこの部屋では、一般の会議用と、前に人が立って話をするプレゼン用の2つのプリセットを作って使い分けています。もちろん、プリセットを使わずにその場で他の設定をして使うのも簡単です。

——— リニューアル後の会議室兼ショールームはいかがですか。

形山 とても満足しています。お客様からも大変好評で、嬉しいことに毎日のようにご予約をいただいています。働き方改革によって、以前にも増してテレビ会議やペーパーレスの会議などに注目が集まっていますから、最新のシステムを体験されたい方はぜひご連絡いただければと思います。

——— 最後に、Shureに対するイメージをおしえてください。

形山 老舗であり、堅実で堅牢。とても信頼できるメーカーという印象です。サポートも安心できますから、Shureさんの製品はシステム・インテグレーターとしても安心して納入できます。これからもMXA910のような素晴らしい製品を期待しています。

お話を伺った毎日映像音響システムの総務部部長、形山栄次氏

天井の一部のように設置されたMXA910

LEDのカラーも白に調整して、部屋との統一感を持たせている

ショールームとしてだけではなく、日ごろは自社の会議、研修などに利用している“生きた会議室”。毎月の社内ミーティングは、東京、名古屋とテレビ会議で接続。

会議室の設備はタブレット端末から操作

会議室のリニューアルを検討中の企業に、完全予約制で公開している。(写真は東京ショールーム)

オフィス入口にはプロジェクションマッピングによる映像を展示。

株式会社毎日映像音響システム 大阪本社のある淀屋橋ダイビル。地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」から徒歩2分の立地

使用製品

シュア・ ジャパン株式会社

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