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一つの部屋で100本のワイヤレスシステムを同時に運用、
会議の効率を大幅にアップ
- Sky株式会社

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取材日:2019年2月14日

1985年(昭和60年)設立のSky株式会社様は、企業・団体や教育機関けのICTソリューションで知られるソフトウェア・メーカーです。その商品開発力とサポート力には定評があり、企業・団体向けのクライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」と、教育機関向けの学習活動支援ソフトウェア「SKYMENU」シリーズ(コンピュータ教室用の「SKYMENU Pro」と、タブレット端末用の「SKYMENU Class」)の、開発・販売を行っています。そんなSky株式会社様は約5年前から、大規模な会議・研修をより円滑に行うべく、大阪本社、品川オフィス、名古屋支社の会議室の音響システムを更新。ULX-DデジタルワイヤレスシステムとMicroflex Wirelessマイクロホンシステムを大量導入することで、数百人規模の会議・研修にも対応できるシステムを構築しました。異なる周波数帯の機材を上手く併用しているため、大阪本社の会議室では実に100本ものワイヤレスシステムが運用されています。Sky株式会社の広報部次長、笹本孝様に、ULX-DデジタルワイヤレスシステムとMicroflex Wirelessマイクロホンシステムを選定された理由と、その使用感について話を伺いました。

 

管理ソフトウェアで圧倒的なシェアを誇るSky株式会社

 

——— Sky様のお名前は、ここ数年テレビCMや広告などでよくお見かけしますが、まずは会社の沿革と業務内容についてご紹介いただけますか。
 
弊社が設立されたのは1985年のことで、家電製品の組み込みソフトウェアの受託開発を行う会社としてスタートしました。これまでソフトウェアの開発を手がけた家電製品は様々で、血圧計のような小さなものから、デジタル複合機、カーナビ、携帯電話など、どんどん対象範囲を広げてまいりました。

 ソフトウェアの受託開発を行う傍ら、教育機関にコンピューターを販売する業務も始めたのですが、取引のある学校からコンピューターの操作やトラブルに関するお困りごとの相談があり、1995年にSKYMENUというオリジナルのソフトウェアを開発しました。SKYMENUは、小・中・高等学校・大学向けの“学習活動支援ソフトウェア”で、これによって先生は、教室内にあるたくさんのコンピューターを集中管理することが可能になります。例えば、子どもたちを授業に集中させるために、コンピューターに一時的にロックをかけたり、授業で使用するファイルを一斉配信したりなどです。SKYMENUは、それまでソフトウェアの受託開発を中心に行なってきた弊社が、メーカーとして大きく飛躍するきっかけとなりました。その後このソリューションは1998年に「SKYMENU Pro」に発展し、2013年にタブレット端末の活用をサポートする「SKYMENU Class」を発売しました。

 2007年には一般企業・団体向けのクライアント運用管理ソフトウェアであるSKYSEA Client Viewを開発、販売を開始しました。これもSKYMENU同様、社内にあるコンピューターの集中管理を可能にするソフトウェアで、端末状況の確認、社員の操作ログの取得、USBメモリのようなデバイスの使用に制限をかけたり、リモート操作でヘルプデスク業務を行うことができます。SKYSEA Client Viewは、2005年に個人情報保護法が全面施行されたことも追い風になり、多くの企業や自治体で導入していただきました。

——— 今もソフトウェアの受託開発は引き続き行われているのですか。

はい。現在も売上の6割はソフトウェアの受託開発となっています。SKYMENUやSKYSEA Client Viewなどの自社パッケージ商品の開発/販売の売上は4割ですね。

——— 同業他社と比較したSky様の強みというと?

お客様からの要望に可能な限り真摯に向き合う“サポート力”でしょうか。SKYMENUもSKYSEA Client Viewも、お使いのお客様からは当然「ここを改善してほしい」という要望が出てきますので、どんどんその声を取り入れてバージョン・アップしていっています。例えば、学校では文部科学省の学習指導要領の内容に沿って機能の拡充や改善を図ったり、SKYSEA Client Viewに関しては、毎年必ず大きなバージョン・アップを実施しています。どちらのソフトウェアも、お客様からの要望を細やかに反映させることで進化を続けています。

 

より円滑に会議・研修を行うため、ワイヤレス・システムを大量導入

 

——— Sky様には、大阪本社や品川オフィス、名古屋支社などの会議室で使用するマイクロホンとして、ULX-DデジタルワイヤレスシステムとMicroflex Wirelessマイクロホンシステムを大量導入していただきました。導入のきっかけは何だったのでしょうか。

大阪本社と品川オフィスにはそれぞれ約300席、名古屋支社には約200席の大きな会議室があり、毎週月曜日の朝に全拠点をテレビ会議システムで繋いで報告会を行うのが慣例になっているんです。普通の報告会でしたら、1本のマイクロホンを次から次に回して議事を進行しますが、数百人の社員が報告を行いますので、マイクロホンを手渡しする僅かな時間も積み重なると会議の進行に影響してしまいます。弊社代表からも、「マイクロホンの数をもっと増やして時間を短縮できないか」という要望があり、それで検討し始めたのがきっかけです。ここ数年で社員数が増え、報告会の規模が大きくなったことも理由の一つです。

——— 大阪本社と品川オフィスの会議室では、それまで何本くらいのマイクロホンを使用されていたのですか

部屋の広さに対して不釣り合いなのですが、以前はアナログB帯のマイクロホンが8~15本くらいしかありませんでした。

——— 新しいマイクロホンの選定ポイントについて教えてください。

会議室は、通常の会議や報告会などではスクール形式で使用し、幹部会ではデスクをロの字型に並べて使用します。また、研修会で使用する場合は、デスクを4つくらい合わせて中央に島を作ったりもしますので、どのような使い方にも対応できるように、グースネック型のものだけでなく、ワイヤレスのハンドマイクを中心に導入しようと考えました。

 それから操作感の統一というのもコンセプトの一つでした。各拠点で違うシステムを採用すると、場所が変わるたびに操作方法の確認が必要になる、ということが起きてしまいます。時間の短縮を目的にマイクロホンの数を増やすわけですから、操作に手間取って無駄な時間がかかってしまったら意味がありません。ですので、すべての拠点で基本的に同じ構成のシステムを導入しようと考えました。

 そういった要望を以前からお世話になっている映像センターさんに相談し、最終的にShureさんのULX-Dデジタルワイヤレスシステムと、Microflex Wirelessマイクロホンシステムがベストだろうと導入を決めました。

——— 今回お邪魔している大阪本社の会議室は約300席とのことですが、ここでは何本のマイクを運用されているのでしょうか。

とにかくマイクロホンの数を増やすということが最大の目的だったので、ULX-DデジタルワイヤレスシステムとMicroflex Wirelessマイクロホンシステムに加え、5GHz帯のデジタルシステムや赤外線のシステムなどを併用することで、トータル100本以上で運用しています。約5年前から導入を開始し、徐々に波数を増やして約2年前に現在の規模になりました。

——— 一つの部屋で100本のワイヤレスシステムを同時に運用しているというのは珍しいケースですね。トラブル無く運用できていますか?

現在は問題なく運用できていますが、まったくトラブルが無かったわけではありません。ここは新大阪駅の近くということもあり、いろいろな電波が飛んでいるので、前日は問題なく使えたのに次の日は一部が使えなかったり、といったことも起こります。それらを回避するための方法を映像センターさんに模索していただき、今ではほとんどトラブルは起きていませんね。複数の周波数帯のワイヤレスシステムを組み合わせたのは、波数を増やすということに加えて、混信が発生した際に混信した周波数帯のマイクのみに被害をとどめられるというトラブル・シューティングの意味合いもあります。

——— ULX-Dデジタルワイヤレスシステムと、Microflex Wirelessマイクロホンシステムの使用感はいかがですか?

一番実感としてあるのは、やはりマイクロホンの本数があると便利だということ。当初の目的は十分に達成することができたのではないかと思っています。社内の評判も良く、「他の会議室もマイクロホンの数を増やしてほしい」といった声も聞こえてくるようになりました(笑)。大きなトラブルもほとんどなく、特にMicroflex Wirelessマイクロホンシステムで採用されている1.9GHz帯はとても安定している印象です。

——— 音質に関しては?

Shureさんのマイクロホンシステムは、以前からホテルでのイベントなどで使用させていただいていて、音が良いということは知っていたんですが、実際に運用してみたら想像以上に良かったです。以前、他社製の1.9GHz帯のワイヤレスシステムを初めて使用したときは、800MHz帯のワイヤレスシステムと比べると若干音質が劣るなという印象だったんですが、Microflex Wirelessマイクロホンシステムにはそういった印象はまったくありません。1.9GHz帯でも800MHz帯に匹敵する音質だと思います。

——— これだけの機材量ですと、管理も大変なのではないですか?

そうですね。弊社ではこういった機材周りの管理は広報部の数名でやっているのですが、片付けの際、最後に使った人に元の場所に戻してもらうなどルールを決めておけば、それほど大変ではないですよ。

——— 最後に、Shureというメーカーに対するイメージをお聞かせください。

最初に映像センターさんに相談して、Shureさんのシステムをご紹介いただいたときは、「設備用機材も手がけているんだ」と驚きました。Shureさんと言えば、舞台用マイクロホンのイメージが強かったですからね。ホテルなどでイベントを行うと、出てくるのは大抵Shureさんの製品ですし、“マイクロホンのスタンダード”というイメージです。実績のあるメーカーなので、安心して使うことができる。私は広報部所属なので、取材を行うこともあるんですが、そのときもShureさんのマイクロホンを使用しています。

——— 本日はお忙しい中、ありがとうございました。

お話を伺ったSky株式会社広報部次長、笹本様

会議室内のラックには誰にでもわかりやすいようにラベルが貼られている。

マイクは常に充電されていて、充電器から外せばすぐに利用できる

受信機も部屋のレイアウトによって移動できるようにスタンドに取り付けていある。

Sky株式会社様は新大阪駅から5分の立地。

Sky株式会社様で、同時に運用しているワイヤレスマイクの本数
大阪本社 (ニッセイ新大阪ビル)ULXD26本、MXW24本
※ULXDは隣接する小会議室分を合わせると30本
大阪第三分室 (上村ニッセイビル)ULXD28本、MXW24本
名古屋支社 (JPタワー名古屋)ULXD6本、MXW16本
品川オフィス (JR品川イーストビル)ULXD30本、MXW8本

使用製品

シュア・ ジャパン株式会社

info@shure.co.jp