WHY WE CHOOSE SHURE - Shureを選ぶ理由 -

ドラマー柏倉 隆史氏が語る SHURE SEイヤホン

“SE535 Special Editionを使うようになって自分の演奏を冷静に把握できるようになりました”

toe.やthe HIATUSのメンバーとして、さらには木村カエラなどのサポートなど、ロックを中心としたフィールドで活動するドラマーの柏倉隆史さん。現在、レコー ディングやライブのモニターにSHURE SEシリーズを愛用しています。メイン・モデルは同シリーズのSE535 Special Editionとのことですが、その経緯やSEシリーズ各モデルに対する感想を伺いました。

SHUREのイヤモニとの出会い

僕がSHUREのイヤモニを初めて使ったのはちょうど5年前くらいですね。the HIATUSの現場でE2Cと言うモデルをテストしたのですが、少し使ってみたもののまたヘッドホンに戻していました。でも、演奏しているとモニター・ ヘッドホンが汗で濡れてしまうので、そのたびにイヤパッドを洗っては乾かして……ということを幾度となくやっていて。そうするうちにやっぱりもう一度イヤ モニに戻してみようと思ったんです。正直、E2Cに対しては「耳に痛い音」という印象がありましたが、最新のSHURE SEシリーズを試してみたら、「音楽的に聴ける音」になっていたし、以前に感じた不満が無くなっていて、イヤモニの技術進歩に驚きました。

柏倉氏が愛用するSE 535 Special Edition。3基の高精度MicroDriverを搭載し、周波数フィルターによる特別な最新のチューニングにより高域の表現力を高めた限定モデル。

SE535 Special Editionを愛用する理由

今はSE535 Special Editionをメイン・モニターとして使用しています。テストしたときの印象は音が近くて低域もしっかりとあり、分離も良かったですね。全体的にすごく フラットな音というか、鳴ってないものは聴こえないし、あるものに関してはちゃんと聴こえてくるんです。自分が聴きたいと意識したものが聴こえてくるとい うか。だからフェスのようにリハーサルの時間がないような現場で、瞬時にエンジニアさんが作ったモニター・ミックスでも音が見えるし、ちゃんと体が反応し てくれます。それと高域が豊かなのもこのモデルを選んだ理由です。僕はドラマーなのでシンバルの音をちゃんと聴きたいのですが、SEシリーズのなかでもこ のモデルが最も金物の音が見えやすかったです。演奏中のモニターとして使うと、ドラムセットを強くヒットしても、しっかりと音が付いてくるようガッツもあ るから、逆に強くたたきすぎているときも分かるんですよね。それくらい如実にタッチを再現してくれるのはスゴいなと思いました。

ケーブルをしっかりと耳に固定して首元の調整チューブでしっかりと固定することで、演奏中のズレを最小限に抑えられる。

付属のイヤーパッド。上段からソフトフォーム、中断がソフトフレックス、下段がイエロー・ソフトフォームと、トリプルフランジイヤパッド。柏倉氏はソフトフレックスの一番大きいサイズを愛用。演奏中にズレたときも素早く直しやすいのが理由とのこと。

イヤモニをメインで使うようになってから、いろんなメリットに気づくようになりました。例えばヘッドホンだと生で鳴っている音とヘッドホンから聴こ えてくる音を半々に聴きながら演奏するので低音が回ってしまったりと、会場ごとの音響特性の影響は受けやすくなってしまいます。その点、イヤモニは生音を ほとんど遮ることができるぶん、会場の影響を受けにくいので、いつも同じよう音を聴きながら演奏できるので集中できます。ヘッドホンは演奏中にどうしても ズレるし、その点でもイヤモニならイヤパッドとケーブルをしっかり固定しておけば大丈夫ですね。 もう一つイヤモニを使ううえで大切なのがイヤピースです ね。ドラムは身体の動きが大きい楽器なので、イヤピースが自分の耳の形状にピッタリと合っていない演奏中に耳の中でズレてきてしまいます。なので、まずは ジャスト・サイズのイヤピースを見つけて、あとはケーブルの調整チューブでピッタリとフィットさせて固定するのが大事ですね。そうはいってもズレることも あるので、そのとき素早く自分で直したり……という部分は慣れが解決してくれると思います。慣れてしまえばイヤモニの方がヘッドホンよりも動きに対しても 強いですね。

SEシリーズは音の縦の線がパキっと分かれていて広がりもある

SEシリーズは全機種をテストしましたが、どのモデルにもはっきりとしたキャラクターがありますね。価格帯的に見るとSE535から一気に音の広が りが出てきます。SE846のレンジ感はちょっと別格ですね。最初は(レンジが)広すぎる印象があったのですが、ノズル交換で周波数レスポンスを調整でき るのは良いですね。例えばロック系の録音なら黒色ノズル(ウォーム)の暖かい音がマッチしたし、逆にピアノトリオとかなら白色ノズル(ブライト)のブライ トな音がよかったりと、編成や音楽に合わせて調節できるので、レコーディングのモニターとしてピッタリでした。このあたりの上位モデルは特性的にもかなり ワイドレンジなので、ライブやレコーディングのモニター専用機という印象です。逆に普段のリスニング用としてはSE425は向いていると思いました。僕自 身、ライブ音源のミキシングのチェックなど、整理された音を判断するにはSE425が一番分かりやすかったですね。SE215 Special Editionはバランスも良くて低域も充実していました。

SEシリーズのいろんなモデルを試してみると、SEシリーズは“こうでしょ?”っていう開発者の意図が伝わってきて面白かったです。例えば SE215 Special Editionだったらベーシストにピッタリだろうし、それぞれのモデルがユーザーの好みによって作られているように感じました。ある意味それはフラット でなくて、本当は出ていても敢えて出していない帯域もあると思います。でも各モデルがちゃんとSHUREが考えている“音の並びや近さ”になっているんで すよね。すべての帯域がナチュラルに出たら、当然マスキングされて聴きづらい部分が出てきますが、SEシリーズは音の縦の線がパキっと分かれていて広がり もある。そういった各モデルに対する味付けが、実はフラットに聴こえる理由なんだと思います。

SEシリーズを使うようになってドラムをたたくのが楽しくなった

僕自身もそうでしたが、イヤモニを試して「やっぱり合わないって」やめてしまう人ってけっこういるのですが、それってもったいなと思いますね。例え ば僕はSEシリーズを使いつづけるうちに、イヤパッド形状やケーブルの硬さ、さらには音の並びの意味などに気づくにつれて、今度は、自分はその環境に対し てどうするかって考えるようになりました。そうやってイヤモニと向き合ううちに、単純にドラムをたたくことがすごく楽しくなったんです。プレイヤーって自 分が楽器を演奏しているタッチと、自分の耳に聴こえてくる音が違うと、自分で何をやっているのか分からなくなってしまいますが、その点でもイヤモニは誤差 が無いです。特にドラムはギターなどと違って音の長さが短かく、点で追っていくので、アタックは見えやすいにこしたことはないんです。ほかのメンバーがど んなリズムで演奏をしているか聴きたいときでも、転がしモニターだと“点”がボヤけがちですが、イヤモニだとそこがはっきりと見えるので、グルーヴを作り やすかったりもします。モニター環境が変わることで、今までよりも強弱を意識した演奏ができるようになったし、ドラミングも良い方向に変化していったと思 います。

柏倉 隆史氏

toe.のドラマーとして活動を開始。ポスト・ロックの影響を感じさせる色彩感豊かなサウンドをインスト主体として聴かせるバンドとして人気を博す。それ 以外にも元ELLEGARDENの細美武士が率いるプロジェクト=the HIATUSのメンバーであり、また木村カエラのサポートも務めるなど、多方面で活躍中。

シュア・ ジャパン株式会社

info@shure.co.jp