快活、明瞭なキャラクターのリモート+マイク - Lightningアクセサリーケーブル RMCE-LTGレビュー

日本のスマートフォン市場で圧倒的なシェアを誇る「iPhone」。その最新モデルiPhone 7/7 Plusで3.5mmジャックが廃止されたことは大いに話題となり、これからのヘッドホンリスニングはワイヤレス、という論調が目立ったことは記憶に新しい。

しかし、事はそう単純ではない。SBCやAACなど、Bluetooth/A2DPのオーディオコーデックは基本的にロッシーであり、そのうえLDACやaptX HDをサポートしないiOSでは44.1kHz/16bitが上限となる。Bluetoothという選択は、音源本来の情報を損ない、最大48kHz/24bitでの出力が可能なiOS/Core Audioのオーディオ性能をスポイルしてしまうことを覚悟せねばならないのだ。

そこに登場したSHUREの「リモート+マイクLightningアクセサリーケーブル」。出力段は敢えて限定せず、MMCX採用機をLightning接続のイヤホン/ヘッドホンに変えるアクセサリーだ。DA変換とアンプ機能を備えたLightningオーディオモジュール(LAM)をリモコン部に搭載、iOSの出力上限である48kHz/24bitでの再生を可能にする。SHURE製品では、SE215とSE315、SE425、SE535、SE846を利用できる。

まずはSE535に接続し、3.5mmジャックとLightning端子の両方を備えるiPad miniで試聴したところ、その差は歴然。3.5mmジャック接続時と比較すると、Lightningケーブルのほうがスピード感があり、音場の見通しもいい。濃厚というよりは快活、明瞭なキャラクターだ。

Lightning一択のiPhone 7は比較する術はないが、iPad miniのときと音のキャラクターに変わりはない。SE535のポテンシャルが引き出された、スピーディーな音を楽しめる。iPhone 7/7 Plusに乗り換えたけれど音が……という向きには、問題を解決する格好のアクセサリーとなること請け合いだ。

海上 忍(うなかみ しのぶ)

ITコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。オーディオ&ビジュアル機器方面では、BluetoothやAirPlayといったワイヤレス技術のほか、DLNA/DTCP-IPに代表されるネットワーク関連機能の豊富な取材経験を持つ

シュア・ ジャパン株式会社

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