先端の機材を使うことをポリシーとする、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス Microflex™ Advance™シーリングアレイマイクロホン MXA910 を採用

▼PDF版はこちら

1990 年に開設された慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)。「多様で複雑な社会に対してテクノロジー、サイエンス、デザイン、ポリシーを連関させながら問題解決をはかる」ため、AV機器、Wi-Fi環境の構築、テレビ会議システムなどを定期的に更新し、常にその時代の先端機器を導入してきた。SFCは2012年に発売したShure初のデジタルワイヤレス・システムULX-Dを、キャンパス全体に採用(計 80ch 以上)するなど、Shure 製品に対して厚い信頼を寄せている。その SFC が今年春に導入したのが、会議室AVソリューションMICROFLEX ADVANCEシリーズのMXA910シーリングアレイマイクロホンである。このMXA910を使用した印象などを、マルチメディアサービス担当の長坂 功氏に聞いた。

 今回、MXA910が採用された教室 o(オミクロン)16 には、大型ディスプレイ4面とShureのデジタル・ワイヤレス・システムULX-D、IntelliMix オートマチックミキサー SCM820も同時に導入した。「o16にMXA910を導入した経緯ですが、この教室では遠隔地にいる他大学の研究者や教員の授業を受けたり、逆に他大学と提携したテレビ会議授業を行なっています。また、この教室は博士論文の審査会場として使用することがあります。大学院生のプレゼンテーションを行なうときに、学外の教員が遠隔地からテレビ会議システムを使って審査官とやり取りをしたり、逆に遠隔地先で研究内容を発表することもあります。その際、学生や教員がマイクを持たなくても自然に会話できるよう、これまでも他社のシーリングマイクロホンを使用してきました。」

 長坂氏によると、SFCはULX-Dの導入以降Shureとの関係は良好で、MXA910も含めて意見をフィードバックするベータテスターも務めているという。「Shure のような有名なメーカーが、テストモデルやモックアップを持ってきて、我々に意見を求めるんです。アメリカの本社から担当者が来日した際も、タイミング良くMXA910のテストをしている時期だったので、SFCに来てテストに参加していただきました。それだけエンドユーザーの意見を大切にして製品開発をしている会社だと理解したので、スタッフや教員にも協力してもらい、こういう機能があるともっと使いやすくなるなど、我々が使う中で気になったことをお伝えしています。」

 しかし、長坂氏はMXA910の導入は一つのチャレンジだったと話す。「既設の教室でシステムを更新する時、普段ならトラブルを避けるため、これまでの実績を重視して、安易にメーカーを変えるような事はしません。SFCでShure のシーリングアレイマイクロホンを使うのはこの教室が初めてなんですよ。失敗できないというプレッシャーもあり、実際に稼働するまで不安はありました。そういうリスクを考えれば、それまで使っていたメーカー製で更新する方がよいかもしれません。しかし、SFCは先端の機材を使うことをポリシーとしていますし、展示会で見てデザインも気に入りました。コストパフォーマンスに優れている点も良かった。Shureの協力を得てテストを重ねることで、これなら教室に入れても大丈夫と確信して導入に踏み切りました。」

 o16 教室に設置されたMXA910は、部屋の構造上、窓寄りに、また空調機の傍に設置する必要があった。当初、長坂氏は、その位置では空調ノイズが入るのではないか、隅の学生の声が上手に収音できないのではないか、と心配していた。実際は、MXA910が持つ8つの収音パターンを個別に細かく調整ができるステアラブルカバレッジ技術と、ノイズを低減するIntelliMix デジタル信号処理により、空調ノイズはほとんど聞こえないそうだ。また、教室の隅にいる学生や、小さな声と大きな声の学生が混在する授業でも、適切な収音パターンの設定により問題なく使用できているとのこと。「私は会議室用システムによる遠隔授業の理想は、遠隔地であることを意識させずに授業が進行するということだと思うんです。MXA910 は、ここにマイクがあるよという主張もないですし、圧迫感もなく、天井に収まるのも良いですね。」また、MXA910 はマイクに背を向けた場合でも、問題なく収音できるそうだ。

 最後に長坂氏は「いままで使っていたシーリングマイクは、マイク位置にかなり気を遣っていました。でも、MXA910は収音パターンの調整や各chのレベル設定もブラウザベースのコンフィグレーションで行なえます。ブラウザベースなので PC を選ぶこともありませんから、そこも便利です。他のキャンパスでも授業をしている教員から『SFC って音が良いよね』と言われた事がありました。そういった評価を受けたのは嬉しかったですね。」と語ってくれた。


お客様:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス様
設置場所:o16 教室
使用製品:Microflex™ Advance™ シーリングアレイマイクロホン MXA910


最先端の会議ソリューションMicroflex Advanceを採用したo16教室。シーリングマイクロホンMXA910はその存在を感じさせず、部屋のデザインに影響していない。

 


空調機の側に設置されたMXA910。MXA910はホワイト、ブラック、アルミの3色。塗装も可能


ブラウザベースのユーザーインターフェイス。写真は o16での収音パターン。

 


教壇内に設置されたULX-Dの受信機ULXDとオートマチックミキサー SCM820。現在は8chで使用している。

教壇に置かれたULX-DのハンドヘルドマイクULXD2/SM58とボディーパックULXD1。マイクを挿している台は充電器になっており常時使用できる。

 

マルチメディアサービス担当の長坂 功氏

 

コンタクト

シュア・ジャパン株式会社

最先端の会議ソリューションMicroflex Advanceを採用したo16教室。

Product Highlight

MXA910

ステアラブルカバレッジ技術を採用し、最大8つの独立したローブ(個別収音パターン)を設定することで、発言者の声を天井から極めて正確に収音します。各参加者に向けたローブの調整は、コントロールソフトウェアに付属のオートマチック・ポジショニング・ツールで簡単に行うことが可能。