WHY WE CHOOSE SHURE - Shureを選ぶ理由 -

ドラマー 神谷洵平 マイクロホンレビュー

KSM137との出会いで変わった、SHURE=ダイナミックマイクの固定イメージ

まず初めに、僕がSHUREのマイクに出会ったのは中学3年生の頃。

父親が趣味で自宅に小さな防音スタジオを作ってくれた際に、SM58、SM57を2本ずつ購入したのがきっかけでした。それから高校を卒業するまで、そのマイク達とドラム録音を中心に多くの時間を過ごしました。そして、自分の中の基準になるマイクがこの2本になったのだと思います。特にSM57に関しては今でもスネアに好んで使用しています。ライブハウスやコンサート会場でSM57以外のマイクがスネアで使われる場合は、SM57があれば交換してもらう事が多々あります。

最近特に好んで使用しているKSM137(コンデンサー・楽器用マイク)は、昨年の大橋トリオツアーのビルボード東京の会場でドラムのオーバーヘッドにハウスマイクとして使われていた際に、凄く自分の好みの音がしていた事がきっかけで、購入に至りました。

大概ドラムのオーバーヘッドに立てられているマイクは、ハイが強調されるイメージが強いのですが、このマイクの場合は凄くナチュラルで、特にミッドハイのあたりの音域に関してが充実しており、自分の好むビンテージシンバルや、ビンテージキットの鳴りを凄く自然に引き出してくれます。その分、細かいニュアンスを出すアプローチの際に神経質にならなくて済み、自分のプレイも自然になってゆく感じがしました。

購入後は、自分のユニットである「赤い靴」のレコーディングでもドラムのオーバーヘッドマイクとして早速使用してみました。感触はライブで感じた感覚と全く同様、非常にプレイしやすかったです。音量のダイナミクスにもきちんとついて来てくれますし、やはりシンバルの音は素晴らしいの一言。また、ピアノ録りのオフマイクとしても使用したり、自宅でのパーカッションレコーディング、多人数でのコーラスレコーディングでも使用しました。録り音は至って自然であり、一定の空気を凝縮しているような音。何より、コストパフォーマンスにも非常に優れていると実感しました。

今回、SHUREと言えばダイナミックマイクという自分の中での固定イメージが、このKSM137に出会えた事で良い意味で大きく裏切られる形になりました。

現状、日本ではドラマーがマイクにこだわる文化というものがあまりないとは思います。皆さんもこれを機に、自分の音が1番自然に表に出せるマイク選びをしてみたら如何でしょう?プレイの幅にも多かれ少なかれ影響しますし、何より自分が気持ちよく鳴らしているドラムの音を外にもそのままお届けしたい気持ちは、皆が抱いている事だと思います。そこに関しては僕もこれから少しずつ研究していきたいと思っています。

2013年3月

神谷 洵平 (かみや じゅんぺい)

ドラマーであった両親の影響で5歳よりドラムに触れ始める。
大学進学を機に上京後はバンド活動をしながらも、プロとしてのサポート活動を開始。
現在は自身のユニット「赤い靴」の活動をはじめ、
大橋トリオやコトリンゴ、持田香織、星野源などさまざまなアーティストのレコーディングやライブに参加している。
また、ドラマーとしての活動のみならず、作詞、作曲、編曲、プロデュース等もこなしている。
2011年より、アメリカのドラムメーカーC&C DRUMSの日本人初のエンドース契約を結んでいる。 

赤い靴HP: http://akaikutsuhakitai.com/

KSM137

KSM137は、シングル・カーディオイド指向特性を備えたエンドアドレス・コンデンサー型マイクロホンである。

SM57

卓越した性能、数々の伝説を生み出した信頼性、高い汎用性を併せ持つSM57は、世界中のプレイヤー、プロデューサ、エンジニアが認める「最高傑作」としての地位を確立しています。

SM58

ライブパフォーマンス、音空間の創造、スタジオレコーディングでのボーカル収音のために生まれた、プロ仕様のカーディオイド・ ダイナミック・マイクロホンです。