マイクロホンポジショニング:ドラム&パーカッション

ドラムキットマイキング – ドラムキットは録音が最もむずかしい楽器の一つです。
たくさんの録音方法がありますが、基本的なテクニックと原則をまず理解しましょう。ドラムキットはパーツによって音が全く違うので、キック、スネア、タム、シンバル、パーカッションなど、小さなグループに分けてそれぞれ別の楽器として考慮しましょう。
 

特定のマイク特性はドラム録音に必要不可欠です。ダイナミックレンジ - ドラムは非常に高い音圧レベル(SPL)を持ちます。マイクロホンはこの音圧レベルに耐えられるものではなくてはなりません。ダイナミックマイクロホンは通常コンデンサマイクロホンよりも高いSPLレベルに対応しています。コンデンサマイクロホンの最大SPLを確認してみて下さい。ドラムの録音には最低でも130dBが必要です

指向特性パターン - ドラムのレコーディングには各部分をそれぞれの楽器として考慮擦る必要があるので、それぞれのパートにマイクロホンを用意する必要があります。それぞれのマイクロホンが近くなるのでマイクロホン同士が干渉するかもしれません。角度によって音を拾わないマイクロホンを使用し、正しく設置することによって干渉をさけましょう。
近接効果 -単方向性マイクロホンはドラムの近くに設置した場合、非常に低い周波数応答になるかもしれません。
 

マイクロホン或いはミキサーでの低周波数ロールオフをすると濁った音の改善になります。しかし、近接効果は低周波数応答を高める可能性もあります。近くの音源を効率的に収音する為に低周波数の音源ピックアップを効果的に減らす効果も有ります。

一般的にドラムは他の楽器のマイクに影響がないように別の部屋に置かれています。プロのスタジオではドラムを床より高く設置するのが一般的です。こうすることによって床を介した低周波数伝達を減らすことが可能です。ここでは基本的なドラムのマイキングテクニックについて説明します:

(Kick) Drums

Microphone Placement on a Bassdrum

ドラムの主な役割は音楽のリズムパターンを確立させる事です。キックドラムの役割はローエンドの音色とアタックの主に2つです。

ドラムによって差はありますがアタックは大凡2.5-5kHzの範囲内に収まります。良い低周波数応答と出来ればアタックレンジでのブースト(EQでも簡単に設定可能)がこのマイクロホンに必要です。マイクロホンはドラムのビーターに向けて1-6インチの場所に設置してください(次ページのポジションDを参照)。スラップを減らすにはホールの中に設置してください(画像8を参照)。


 

スネアドラム

Drum Microphone Positioning Snare

これは最も甲高い音を出すドラムキットの一部でテンポの確立をします。現代音楽では手拍子の目安にもなります。スネアは一時的に鳴り持続性はありません。アタックは4-6kHz内に収まります。一般的にドラムは端にあるトップヘッドにカーディオイド或いはスーパーカーディオイドマイクロホンが設置されます。
(リンク:次のページの画像9ポジションCを参照。)
 


 

ハイハット

Drum Microphone Positioning Hi Hat

シンバルは緩んだサウンドの為にオープンでも構いませんが、一般的に時間キープの為に短くて高い周波数バーストを持っています。オーバーヘッドマイクロホンが通常この音も拾うので別のハイハット用マイクロホンを設置する必要はありません。

ハイハットの近く、シンバルから4インチの辺りからマイクロホン設置を試すのが望ましいでしょう(画像10のポジションGを参照。)
ジャズやその他のオープンで自然な音が必要なときにもっとシンプルなドラムマイキングテクニックが使われます。一般的にマイクロホンの数は多すぎない方が好ましいです。また、クオリティーの高い1つのマイクロホンをドラムキットに向けて少し離れたところに設置するとバランスの良い全体の音を捉えることが出来ます。追加マイクロホンは周波数が更に必要な部分に設置すると良いでしょう
 


 

トムトム

Drum Microphone Placement fo Toms

キックとスネアはローとハイのリズムを確立する一方、タムタムはその中心のリズムを取り、間の穴を埋める役割を果たす複数のドラムです。

アタック範囲はスネアドラムに似ていますが維持時間がスネアよりも長いです。端に近いトップヘッドにそれぞれマイクロホンを置くことによって空間に広がりのある音を収音できます。2つのタムの間の少し上に設置することも可能です(画像11のポジションEを参照)


 

オーバーヘッド

シンバルは一時的な高い音や高周波数タイムキープの為など様々な音のパフォーマンスに使われます。いずれにせよ、音は高周波になります。

フラットな周波数応答のコンデンサマイクロホンがこれらの音を正確に再現するのに最適です。低周波数ロールオフ機能のあるマイクロホンはドラムキットの他のパーツからの音を除外し、位相問題を防ぐのに役に立ちます。

オーバーステレオヘッドのマイクロホンを2つ設置するのが最も一般的なシンバルのマイキング方法です(ポジションAとBを参照)


 

マイクロホンの数が限られている場合は下記のガイドラインを参照してください。

マイクロホンの数 ポジショニング方法
 One  オーバーヘッドとして使用する(5)
 Two  キックドラムとオーバーヘッド(1,5)
 Three  キックドラム、スネア、オーバーヘッド或いはキックドラム(1,2,5)
 Four  キックドラム、スネア、ハイハット、オーバーヘッド(1,2,3,5)
 Five  キックドラム、スネア、ハイハット、タムタム、オーバーヘッド(1,2,3,4,5)

 

ティンバレス、コンガ、ボンゴ

マイクロホン設置 階調バランス コメント
トップヘッドからドラムのペアに向けて下方向いたマイク1つ 自然で アタックの良いフルサウンド

 

タンバリン

マイクロホン設置 階調バランス コメント
楽器から6-12インチ離れた場所に設置 自然な音 音が明るすぎるようでしたら距離と角度を変更してみてください

 

スチールドラム

マイクロホン設置 階調バランス コメント
テナーパン、セカンドパン、ギターパン
それぞれのパンの4インチ上
明るくアタックの多い音 パンの動きに合わせたクリアな音
パンの下に設置   テナーやセカンドパンに最適
低音パンに使用すると低音が強調されすぎる
チェロパン、バスパン
それぞれのパンの4-6インチ上
自然な音 1つのマイクロホンで2つのパンを収音可能

 

木琴、マリンバ、ヴィブラフォン

マイクロホン設置 階調バランス コメント
2つのマイクロホンが下部楽器に向けて1/2フィート上に互いに2フィートほど離れた場所 自然な音 左右に2つのマイクロホンを置けばステレオサウンドの収音が可能

 

グロッケンシュピール

マイクロホン設置 階調バランス コメント
バーの上4-6インチの場所 明るくアタックの多い音 アタックを少なくするにはゴム製マレットを金属マレットの代わりに使用してください
プラスチック製マレットは上記の間のアタックを提供します。